自分で輸入通関申告するときに気をつけること!
関税・消費税の支払
輸入申告は、関税・消費税の支払いで最後になります。
輸入申告に問題がなく、関税・消費税を支払うと輸入許可になります。
税関検査がない場合は、輸入申告後に関税・消費税を支払えば輸入許可になります。
税関検査がある場合は、税関検査に合格すると関税・消費税の支払いになります。
関税については“ゼロ”の場合がありますので、その場合関税は0円(無税)です。
関税については、HSコードを選定した時に税率が判ります。
消費税については、消費税・地方消費税合わせて10%が課税されます。
関税・消費税を支払わないと輸入許可にならず、商品の引き取りはできません。
ただ税金の支払いをするだけなのですが、場合によってはかなりの大問題に発展します。
関税・消費税はだいたい3つの方法で支払います。
- 銀行窓口で支払
- ネットバンキングで支払
- 口座引き落とし(リアルタイム口座)で支払
税関の窓口では、基本関税・消費税の支払いはできません。
(“銀行の窓口が閉まってたらできる場合あり”と聞いています)
上記3つの方法のいずれかで支払います。
税関検査がなく、関税・消費税の支払いであれば、上記3つの方法で支払うことが簡単に可能ですが、税関検査があった場合は注意が必要です。
なぜなら、税関検査合格後、関税・消費税の支払いをする場合は、銀行窓口での支払いが難しいからです。
銀行窓口での関税・消費税の支払いはできるだけしないように!
税関検査後は、関税・消費税の支払いをしない限り、税関検査場から商品を移動させることができません。
税関検査をパスすると、税関検査場の待機場所で待機となります。
そして、関税・消費税が支払われるまで、誰かが車で荷物の見張り・待機をしないといけないのです。
ですから、一人で税関検査場へ行き、関税・消費税の支払いを自分がしないといけない場合は、銀行窓口での支払いができないのです。
誰かにお願いすることはできますが、その場合は税関に関税・消費税の振込用紙を申告税関官署まで取りに行き、その用紙を持って銀行窓口で支払いをしなければいけません。
ですので、2名体制で関税・消費税を支払わないといけません。
一人で作業をする場合は、必然的に、ネットバンキングか口座引き落とし(リアルタイム口座)しか方法がないのです。
ネットバンキングをするにしても、税金を支払う番号やらが記載した書類は輸入申告した税関官署で発行されます。
優しい税関職員なら事情を説明すればその番号を教えてくれるかもしれませんが、そうでない場合は振込用紙をもう一人が申告税関官署まで取りに行かないといけません。
(以前書類のコピーを忘れた際、優しい税関職員はその場でコピーしてくれましたが、厳しい人は“コンビニでコピーできますよ”という対応でした)
リアルタイム口座(引き落とし)がベストですが・・・
そういう状況であればリアルタイム口座(引き落とし)がベストなのですが、これは事前税関へ登録手続が必要になります。
そのため、すぐには利用できません。
滅多に輸入しないのであれば登録する必要はないでしょう。
その場合、ネットバンキングで支払う方法がベストだと思います。
ですので、初心者の方はネットバンキングができるようにしておきましょう。
関税・消費税の方法は、輸入申告時に選択しますのでできるだけネットバンキングを選択しましょう。
“これから輸入をたくさんするぞ!”って方は、リアルタイム口座の登録をしましょう。
絶対に口座引き落としの方が便利ですので!
ちなみに口座引き落としの登録をしている場合は、税関検査に合格後自動的に関税・消費税が引き落とされるため、税関検査合格後すぐに輸入許可になります。
もちろん、二人で税関検査に行けば、片方が待機で、もう片方が支払いをすることができるので問題ありません。
しかし、普通は税関検査場と輸入申告官署は離れているので、税関検査場と税関・銀行が近くにないと時間がかかります。
リアルタイム口座なら税関検査場で振込番号を教えてもらえるか、税関検査場と申告官署が近いかなど事前に確認しておきましょう。
関税・消費税の支払いが終わると輸入許可になります。
税関検査がなければ倉庫に商品を受け取り後、税関検査があればそのまま帰って構いません。
個人で輸入することも理論上できると思いますが、船会社や航空会社が輸送を受け付けてくれない可能性があります。
法人であれば船会社や航空会社が輸送を受け付けてくれると思いますので、できるだけ法人での輸入をお勧めします。
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