輸入申告の注意点を教えます!初心者が輸入申告を自分でやってみた!
税関検査
倉庫から商品を引き取ったら、税関検査場に行きます。
私は全数検査しかしたことがありませんので、
輸入する商品すべてを倉庫から受け取り、
税関検査場に持って行きます。
税関検査場に入ったら係員がいますので、
「検査指定票」を渡してその指示に従います。
実際の税関検査の内容は、X線検査と開披検査に分かれることが多いです。
詳細を書くと怒られそうなので割愛しますが、
怪しい場合は、おそらくかなり入念に検査します。
検査の内容は税関職員から指示されますので、
その指示に従ってください。
開披検査の場合、ちょっと面倒ですので、
念のため、軍手・カッター・ガムテープくらいは持っていった方がいいです。
検査が無事に終わると、「検査合格」と知らせてくれます。
指定場所へ車を移動させて待機し、最後の難関である納税手続に立ち向かいます。
最後の難関納税手続!
税関検査が終わると、最後の納税手続になります。
先程3種類の納税方法を書きましたね。
- 現金(銀行・郵便局に行って支払う)
- マルチペイメントネットワーク(ネットバンキングで支払う)
- リアルタイム口座振替(口座引き落とし)
リアルタイム口座振替(口座引き落とし)を選択した場合は、
納税は自動的に口座引き落としになりますので、
税関検査合格後すぐに輸入許可となり「帰っていい!」となります。
現金とマルチペイメントネットワークを選んだ場合、かなり面倒です!
私はリアルタイム口座振替をしているので分かりませんが、
税関検査合格後に納税の書類が渡されます。
ただ、その書類は輸入申告をした税関で渡されるので、
一度書類を取りに戻るか、誰かにもらってもらう必要があります。
(もしかしたら税関検査場で渡されるかもしれません。渡されたらラッキーです!)
「じゃあ、取りに戻ります」と言って、
荷物を載せたまま車で納税書類を取りに税関に戻ろうとしても戻れません!
商品は法律上まだ外国貨物であり、最低限の移動しか認められないからです。
税関検査は倉庫から検査場まで商品を移動しないとできないので、
「検査指定票」を持っていれば移動することができますが、
関税・消費税の支払いのための移動は認められていません。
ですので、商品を税関検査場に置いたまま税関に納税書類を取りに行かないといけないのです。
これも申告場所の税関から検査場へ書類を送ってくれない可能性がありますので、
注意が必要です。
(正直送って欲しいと思うんですが、ダメですか?)
そして、車には誰かが残っていないといけないため、
2人で行かないと泣きを見ることになります。
1人が留守番、もう1人が納税に行くという形です。
検査場と申告場所が隣同士ならまだいいですが、
離れていれば地獄です!
だから私たちはリアルタイム口座振替を利用し、
税関検査が許可になったら自動的に輸入許可となるようにしているのです。
ただし、リアルタイム口座振替を利用して輸入許可になっても、
輸入許可書は申告した税関まで取りに行かないといけません。
税関検査場で輸入許可書を貰えないのです。
これもまた、この時代にヒドく遅れてるシステムですが。
申告した税関で納税の書類をもらい、
関税・消費税を銀行か郵便局で支払うかネットバンキングで支払えば輸入許可となります。
輸入許可となって初めて国内貨物となり、「帰ってよろしい!」なります。
ただし、輸入許可書は申告した税関に取りに行かないといけませんが。
自分で輸入通関する際、準備しておきたいこと
輸入通関自体は難しくないですが、
私としては2点準備した方がいいと思います。
それは、「リアルタイム口座の登録」と「法人番号(個人番号)の確認(取得?)」です。
「リアルタイム口座の登録」は、先程も書きましたが
自動的に関税・消費税を支払う手続きです。
税関検査場で待たされたり、
関税・消費税の振り込み用紙を取りに行き、振込手続をする手間が省けます。
「法人番号(個人番号)」については、税関検査の回避にもつながります。
この番号を輸入申告時に入力して輸入通関をすると、
税関に輸入の実績が残ります。
最初のうちはほぼ毎回税関検査になると思いますが、
輸入を繰り返していくと、税関検査の頻度が少なくなります。
私の場合、最初は3回くらい連続で検査になり、
その後2回検査回避して、また検査みたいな感じでした。
6回中2回でも税関検査がないとかなり楽です。
また、費用面でも税関検査がある場合、通関業者に輸入通関をお願いすると、
プラスで2〜3万円くらいかかります。
ですので、できるだけ税関検査は回避できた方がいいと思います。
もし、「法人番号」を入力しなければ、税関に輸入履歴が残らず、
毎週同じものを輸入していても、毎回税関検査になる可能性が高くなります。
「法人番号」の場合は、国税庁の法人番号公表サイトで調べることができます。
ちょっとした手間で税関検査が回避できるかもしれませんので、
「法人番号」、「個人番号」は事前に調べて輸入通関をしましょう!
輸入申告いかがでしたか?
これが輸入申告・輸入通関の流れです。
結構盛り沢山でしょ?
文字にするととても面倒に見えるかもしてませんが、
慣れてくるとそんなに面倒なことはないです。
ただ、毎日するものではないので、
慣れるのには時間がかかります。
もし、これをやりたくなければ、
通関業者にお願いして代行してもらうことも可能です。
「HSコード」の分類も、他法令も全部手続きしてくれます。
通関業者にお願いする場合の手数料は最低2〜3万円、
他法令が絡めば5万円近くなるかもしれません。
たくさんの種類の商品を輸入する場合は、
その分の手数料も増えます。
もちろん、通関業者への手数料に加えてその他実費分も請求されますのでご注意ください!
自分で輸入申告をする場合は、
まずは「HSコード」を調べましょう。
「HSコード」を調べ、
「他法令」をチェックし、
リアルタイム口座振替登録をすれば、
鬼に金棒です。
みなさんがご自身で輸入通関をするのに役立つと嬉しいです。
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