輸入申告の注意点を教えます!初心者が輸入申告を自分でやってみた!
いざ、入力!まずは、「共通部」から!
入力自体は難しくないです。
ただし、全てアルファベットか数字で入力しますのでご注意を!
まずはB/L番号/AWB番号のところに
Arrival Noticeに書いてある「搬入確認番号」を入力し、
「送信」をクリックします。
すると、さらに入力画面が出て来ますので、
まずは「共通部」を入力します。
画面はこんな感じです。
「大額/小額」は、「L」が大額申告で、「S」が少額申告(全ての欄の課税価格 が20万1,000円未満の場合)
「識別符号」は、法人なら「1」を入力し、申告税関を選択します。
次に輸入者の法人番号(個人番号)、会社名(個人名)、住所、電話番号を入力します。
法人番号(個人番号)を入力すると、
自動的に住所と電話番号が反映されるかもしれません。
私は、法人番号を入力するだけで反映されます。
その下の部分は、すでに入力してあるので飛ばします。
次に輸出者の会社名と住所を入力します。
次に「貿易形態別符号」です。
インボイス価格が20万1,000円以上(厳密には運賃とかも含むかも)なら「518」を入力。
噂によると、税関の統計で使うものとか。
そして、次に見るのが「他法令」。
輸入する商品の中には、別の法律で検査や輸入登録が必要なものがあります。
これは税関ホームページの「輸入統計品目表(実行関税率表)」で該当する「他法令」があるかどうか確認できます。
「他法令」に該当する場合は、輸入申告の前にその部分をクリアしないといけません。
一番分かりやすいのは食品で、食品を輸入する際は厚生労働省の食品監視課に
「食品等輸入届出書」というものを提出します。
食品監視課の職員が直接商品を確認する「目視検査」の場合もあれば、
検査機関に検査してもらう「命令検査」もあります。
これは、商品によって検査内容が変わってくるので、
食品を輸入する場合は、事前に確認する必要があるでしょう。
食品監視課から許可をもらった後、輸入申告になりますのでご注意ください。
「HSコード」が分かっていれば、
こうした検査・他法令に抵触しているか分かります。
そのためにも「HSコード」を事前に調べておく必要があります!
他法令に抵触する商品は、輸入前にその問題をクリアしておきましょう。
ちなみに「食品等輸入届出書」を提出する際には、一般的に原材料表(添加物や保存料等も含む)と製造工程表が必要です。
通常製造者に作成していただくものなので、もちろん現地の人たちです。
中国語・韓国語などはダメですが、英語なら大丈夫ですので、
輸入前に英語の原材料表と製造工程表を入手しておきましょう。
商品の成分等によっては輸入禁止となる商品もありますので、
こちらも注意が必要です。
許可をもらったら、その許可番号も記載します。
その下は、商品の価格などの情報を入力する部分です。
「仕入書識別」は、通常「A」(インボイスの原本)を選択します。
インボイスにインボイス番号があれば、「仕入書番号」にインボイス番号を入力します。
その隣は価格条件で、「支払条件」を指します。
インボイス価格に海上輸送費が含まれていればC&FやCIFなど、
インボイス価格に海上輸送費が含まれていなければFOBが一般的です。
一番右の欄にはインボイス欄の合計金額を入力します。
「運賃」ですが、インボイス価格に加えて現地で発生した海上輸送にかかる費用を加算する欄です。
海外旅行に行くときに燃料サーチャージ代がかかりますが、
輸入する商品にも船の燃料サーチャージ代等がかかります。
そのような現地で発生した費用は課税対象金額となるため、
インボイス価格とは別に加算しないといけません。
その項目はArrival Noticeを発行した会社に問い合わせる必要があります。
私の場合は、「GBF」、「CIC」、「Low Sulphur Surcharge」、「FAF/YAS/EBS」が課税対象項目でした。
ですので、まずは「差額運賃」を選び、
次に「通貨」を選び(この場合は円)、
最後の欄には、この4つの合計金額を入力します。
「保険」は、商品の輸送に保険をかけているかの項目です。
かけていればその金額等を入力するのですが、
保険をかけてなかったため「D」のまま申告しました。
かけた場合の選択肢に何があったかは分かりません。
「共通部」の最後は、納税方法です。
輸入の際、関税・消費税の支払が終わらないと、
一部の例外を除き、輸入許可が下りません。
そのため、納税は絶対にしないといけないのですが、
その納税方法を選択します。
一般的な納税方法は、下記の3種類です。
- 現金(銀行・郵便局に行って支払う)
- マルチペイメントネットワーク(ネットバンキングで支払う)
- リアルタイム口座振替(口座引き落とし)
現金で納税の場合は、「入力不要」。
マルチペイメントネットワークで納税の場合は「M」を入力します。
リアルタイム口座振替で納税の場合は「R」を入力し、
その隣の欄に口座番号も入力します。
1回しか輸入しないのであれば、現金かネットバンキングでいいですが、
継続的に輸入するなら絶対に口座引き落とし(通称リアルタイム口座振替)です!
ただ、これをするには登録をしないといけません。
リアルタイム口座振替は申請から登録まで2週間くらいかかる可能性があるので、
早めに手続きをしておきましょう!
私は口座引き落とし(通称リアルタイム口座)で納税しましたので、
「R」と入力し、その隣の欄にはリアルタイム口座番号を入力しました。
口座引き落とし(通称リアルタイム口座)がいい理由は、後ほど書きます。
これで「共通部」の入力は終了です。
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