「Go To トラベル」が「Go To トラブル」になってきてる!
みなさんこんにちは、macbanbanです。
コロナウイルスによる緊急事態宣言が解除され、少しずつ日常を取り戻しつつありました。
レストランなどの飲食店は、換気をしたり、席と席との間隔を開けたり、営業時間を短縮したりして感染対策しながらの営業をしています。
しかし、ここ最近東京を筆頭に人口の多い都市圏では感染数が拡大。
「2度目の緊急事態宣言が出されるのでは?」という事態にまでなりつつある!
「Go To トラベル」事業内容
「Go To トラベル」事業の大まかな内容は下記4つ。
○国内旅行を対象に宿泊・日帰り旅行代金の1/2相当額を支援。
○ 支援額の内、17割は旅行代金の割引に、23割は旅行先で使える地域共通クーポンとして付与。 ○ 一人一泊あたり2万円が上限(日帰り旅行については、1万円が上限)。
○ 連泊制限や利用回数の制限なし。
その他詳細はホームページでご確認を!
個人で予約した場合は適用されるの?
私は旅行をする時だいたい直接予約をします。
旅行業者や旅行サイトをあまり使いません。
飛行機はANA、新幹線は金券ショップ、旅館やホテルは直接予約します。
その場合って、この「Go To トラベル」は適用されるの?
「Go To トラベル」使って豪勢に一流旅館に泊まってみたものの、「あなたの旅行は対象外です!」なんてオチ、ありそうですよね。
旅行で10万円使って、「Go To トラベル」があるから実際は5万円だと思ってたのに、対象外で10万円になったら、正直ショックがデカ過ぎる・・・
だから怖くて無理に旅行なんかには行けない!
それに東京は対象外なんでしょ?
観光業の現状はおそらくかなり厳しい!
飲食業や小売業など、これまでコロナウイルスの影響により休業を余儀なくされていた業種は感染対策をして営業を再開しましたが、ホテルや航空会社などの観光業は再開できてない。
というより、コロナウイルスの猛威を振るい始めた頃から実質的に開店休業状態になっている。
国内の旅行も移動規制があり旅行者が激減していましたが、海外からの旅行者については、そもそもの海外からのフライトが欠航となり日本に来ること自体が困難に。
また、日本政府も入国可能な国をかなり制限したため、実質的に海外からの旅行者は限りなくゼロに近くなり、観光業は現状壊滅状態。
そういう意味からすれば、「Go To トラベル」政策は、案としてはあっていいと思う。
しかし、コロナウイルスが収束しかけたものの、再び感染が拡大しつつある状況の中で、「Go To トラベル」で「旅行に行きましょう!」というのはちょっと無責任かな?
観光業を支援するとしても、「旅行してください!」というのは、方法として適切なのだろうか?
私なら他の方法を提案しますが。
観光業の支援をするなら、今はただお金を配るべき!
今回の「Go To トラベル」事業の予算は1兆7,000億円という。
途方もない金額ですね。
「Go To トラベル」事業内容を見るとざっくり1/2補助なわけだから、旅行で使ってもらう金額の総額は3兆4,000億円。
しかし、だいたいこういう事業の補助金は、申請が複雑で、条件が満たされてないなどがあり、極めて不便。
官僚はルールにだけこだわって、実際に使用する人のことなんて1ミリも考えていない。
だから全部の予算が使われるのか甚だ疑問。
だから、後から「これは補助対象外です!」ってなる場合が多々あると思っている。
すでに東京を除外するなんて言い出してて、それを聞いてキャンセルしてもキャンル料は負担しない可能性もある!
いつものように、なんて無責任で適当なお役所仕事なんだ!
私だったら予算の1兆7,000億円をビシッと!観光業者に配りますね。
それが面倒なことも少なく、かつ一番迅速に観光業に支援が行き届く。
会社によってはあと1ヶ月もたないところもあるでしょうし。
それに旅行業者が手配した旅行でコロナウイルス感染者が出たら、その旅行会社かなり評判下がりませんか?
一時的には持ち直せてもその後の経営に大きな支障が出るし、そもそも感染された旅行者も浮かばれない。
観光業も大切だけど、医療機関は正直もっと大切!
東京女子医大の看護師400人が、夏のボーナスゼロということを受けて退職するというニュースが流れました。
実際は予算を確保してボーナスの支給をする方向で進めているようですが、まずは一番大変な医療関係者にこういった補助・支援ができないものでしょうか?
観光業に携わる人ももちろん大切ですが、医療に従事する人は正直もっともっと大切。
ただでさえ重労働なのに、生命の危険を伴いコロナウイルスと戦いながら患者への治療をしているわけですから、医療機関へはもっと手厚い支援があっていいと思います。
医療機関によっては、コロナウイルスを中心とした医療体制になったことで、他の病気の治療ができず収入が減った医療機関もあるという。
そういうところに「Go To トラベル」事業のような公金を注ぎ込むことがあってもいいのではないかい?
今この時期に看護師に大量退職されてしまっては、本当に大変なことになります!
「旅行に行きましょう!」なんて話をしている場合ではない!
またまた出て来たな、クーポン!
今回の「Go To トラベル」事業でもまたクーポンが出て来ました。
官僚たちはクーポン好きなんだね。
いつでも、何でもクーポンじゃん!
クーポン以外の方法知らないの?
「何でクーポンが出て来たんだ?」というと、議員さんや官僚のお友達の会社にお金を落とすためだと私は考えてます。
この前も「持続化給付金事務事業」があって、一般社団法人 サービスデザイン推進協議会が事務を受注してましたよね。
でも実際は一般社団法人 サービスデザイン推進協議会から電通に丸投げしてて、そこからいろんなところにさらに丸投げされてたとか。
一般社団法人 サービスデザイン推進協議会は電通に事業を丸投げしてるから、やることといえば経済産業省に申請書を出す、事業が終わったら報告書を出すくらいのもの。
それで数億円、数十億円の利益が出るなんて、美味しい事業だ!
「お友達に受注させて喜んでもらおうキャンペーン」も見事に達成できたみたいで。。。
でも事業を実際にやるところに直接受注させれば、手数料を払うことなく公金が無駄なく事業に使えるのに。
旅行業者は本当に大変みたい!
私の知り合いも旅行会社で働いています。
先日その人と会って話を聞きましたが、これがまあ大変。
一月にかかる人件費や事務所代等を含む固定費は約9億円とのことで、現状収入はほぼないという。
それが既に半年くらい経ってるから、経営は火の車に近いと。
そりゃ、そーですよ。
支出が毎月9億円ですよ?
しか収入はほどんどなしで。
そんな中で出された「Go To トラベル」事業ですが、起死回生の起爆剤となり一時は回復の兆しが見えたものの東京を除外することになって暗転。
一気にキャンセルが増えて現場では大混乱の様相。
「Go to トラベル」が「Go To トラブル」になってしまいました!
国は観光業を支援しようと思ったのだろうけど、結果としては追い討ちをかけるような愚策になりつつある。
そもそも「何がしたいのか?」、「何を守りたいのか?」などの整理がついてないからこんなことになるんでしょう。
やはり議員や官僚は現場を見て、自分たちで判断しないと!
専門家や現場の人に聞くのはいいですが、聞いただけで分かった気でいて政策を決めるから、魂の入っていない政策になり、国民から総ツッコミを喰らい、回答がしどろもどろになって炎上し、結局は廃案・縮小等になる。
マスクだって400億円、「Go To トラベル」事業は1兆7,000億円ですよ?
税金は1円たりとも無駄にしてはいけないけど、これだけ巨額の税金をかけてする事業の中身・内容としては、あまりにも酷過ぎる!
まあ、このコロナウイルスで大変な時に国会は閉幕してますからね。
議員さんは夏のボーナスが300万円満額支給されて、それこそ旅行してるんですかね?
国内旅行したい → 旅費を浮かせたい → 「Go To トラベル」事業につながったのかな?